過熱するスニーカーブーム。人気モデルは、発売されたのちに価格が高騰し、中には100万円以上で取引されるものも。ファッションとしてだけでなく、「資産」として、スニーカーを購入する新たな動きも出始めています。
■スニーカーを「定価」で買えるイベントが大盛況
5月15日、渋谷に大勢の若者たちが集まっていました。目当てはスニーカーファンのためのイベント「Snex 2022 Tokyo」です。
人気スニーカーの抽選会では、数万円から100万円相当の価値があるというスニーカーがプレゼントされました。
抽選で当たった人(30代男性)
「当たると思っていなかった。(相場は)6万円半ばから7万弱ですかね。もうずっと欲しかったので、売らずに履きたいと思います。大事に」
抽選で当たった人(20代男性)
「僕はサイズがちょっと履けないので観賞用みたいな形で飾る感じ」
定価で販売されたのち、人気モデルは価格が数十倍に跳ね上がるスニーカーですが、この日は約30のショップやブランドが出店し、価格が高騰しているスニーカーが定価で購入できるとあって大盛況でした。
会社員(20代女性)
「『ジョーダン』を購入しました。中国のやつで珍しかったので。靴の相場もどんどん高くなってきている物が多いので、定価で買えるのはいいなと」
会社員(20代男性)
ーいま履いている靴も高そうだが?
「(購入時は)17万円ぐらいですね。社会人になって頑張ってボーナスで買っちゃいました」
■百貨店にも中古品売り場が登場 25万円のスニーカーも
そのスニーカー人気の高まりから、東京・千代田区の高級百貨店「阪急メンズ東京」に人気の中古品を販売する専門店「GINZA SNEAKER HILLS」が、今年3月オープンしました。
運営するコメ兵の担当者
「ずば抜けて安定しているのは『ジョーダン1』。バスケットシューズの元祖といいますか。マイケル・ジョーダンが最初に履いていたモデル。40年前ぐらいのモデルだが、今も第一線で1番人気と言っても過言ではない」
店頭には1足1万円前後の商品も多くありますが、一番高額なものになると・・・25万円もの値が付きます。
コメ兵 担当者
「(25万円の商品は)『ジョーダン1』ですが、発売から2年ほどになります。定価が税込みで約1万8000円なので、価格でいうと14倍。この価格帯だったら正直売れてしまうと思う」
同じ形のスニーカーでも有名人やブランドとのコラボ商品などは、発売した後に“価格が高騰しやすい”のだといいます。
さらに店内にはほとんど市場に出回らず“値段が付けられない”ヴィンテージスニーカーの展示スペースも。
阪急阪神百貨店 担当者
「この段にあるのは(バスケット)選手にしか配られなかったモデル。実際に直近このモデルがヤフオクに出品されたが、100万円ぐらいの金額がついた。今回は100万円だったが、次出てきたときはどうなるかわからない。本当に時価みたいな感じ」
■きっかけは「スラムダンク」 これまでにかけた金額は数百万円
日本でも一大ブームとなっているスニーカーですが、いま「資産」としても注目されています。
イベントにも参加していたスニーカーファンの廿樂(つづら)さん。
部屋には床から天井の高さまで積まれた箱の山が。この2、3年で100足ほど集めたといいますが、スニーカーに興味を持ったのは中学生の時だといいます。
廿樂さん
「漫画でスラムダンクってあるじゃないですか?あれですね。主人公の桜木花道君が履いていたブレッドっていう、『エアジョーダン1』なんですけど。ずっと見てられるっていうスニーカーですね。ほんとに」
これまでスニーカーにかけたお金は、200万円~300万円ほどだといいます。
廿樂さん
「自分が今持っている中で価格が上がっているのはこれですかね。新品未使用で10万円前後ですかね。私のサイズだったら」
ー買ったときは?
「2万円いかないくらい」
廿樂さんもスニ―カー投資をしているのでしょうか?
廿樂さん
「いや、投資じゃないですね。もちろん投資で買っている方もいらっしゃいますけど。全然ありだと思います。資産として残しておく分には全然、良いと思いますね」
「それをお金にするのも全然ありだと思いますし。お金にしてまた新しい靴を買って、このスニーカー界隈をまた盛り上げてくれれば、全然ありだと思いますね」
スニーカーブームはまだまだ続きそうです。
■「大きなバブルは必ず崩壊」 スニーカー投資の注意点は?
小川彩佳キャスター:
1万円が100万円になるとか、そこまでの高騰もあるのかと驚きました。
山本恵里伽キャスター:
ただ、「投資」となると注意も必要です。中国でのスニーカーブームに詳しい、ジャーナリストの高口康太さんに注意すべき点を聞きました。
まず中国では、日本をはるかに上回るスニーカーブームになっているそうです。その結果、スニーカーを買う目的が「履く」「見る」だけでなく、「儲けるため」という人が多くなっているそうなんです。
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