私たちの生活に無くてはならない存在のコンビニについてです。人口減少で若者の取り込みが課題となる中、大きなカギを握るのが「韓国コスメ」です。
20代
「TikTokで見て、小さいのが便利なので買いに来ました」
コンビニを訪れた女性客が夢中になっていたのは、化粧品。韓国発の人気ブランド「ロムアンド」とコラボした限定商品です。
リップにアイシャドウにファンデーションと、豊富な品揃え。ローソンが去年3月に販売を始め、販売から3日で2か月分の想定売り上げ数となる30万個を売り上げました。
20代
「割と安めな価格設定だなって」
「発色やツヤ感が長持ちする」とSNSで話題となり、1000円前後という買いやすい価格帯も若い世代に支持されました。
ローソン 生活・日用品部 加藤愛さん
「いままで取り込めていなかった10代~20代の客を取り込めるように、新しい化粧品を販売した」
実はコンビニ業界、30代以上の利用客が多い一方、10代や20代といった若い世代の客層を広げることが課題になっています。
ローソンは、若い女性に人気の韓国コスメで若年層を取り込む狙いです。
10代
「ロムアンドは一番人気かなって思うくらい使っている人が多いです」
20代
「これ出たとき全部売り切れだった。結構地方でも売り切れだったので、最近やっとこうやって選べるようになって。(アイシャドウを)いま塗っています」
実際、「ロムアンド」の発売以降、ファンデーションを購入した客層は20代以下がおよそ2倍に増えました。
ローソン 生活・日用品部 加藤愛さん
「『これがあるから買いに行く』というような、目的買いに繋がるような新しい商品ブランドをどんどん展開していきたい」
こうした動きはライバル企業でも…
セブン-イレブンも今月下旬から、同じく韓国のコスメブランド「クリオ」の化粧品を発売します。今回、日本初上陸で、これまで以上に若い世代を獲得したい考えです。
セブン-イレブンでは、2004年度には10代や20代などの来店客が全体の4割を占めていましたが、最新のデータでは2割にまで減っています。
20代
「コンビニに行く回数を減らせば節約につながる」
円安など物価高による節約志向の高まりで、若い世代はより価格の安いドラッグストアなどを多く利用しているのです。
一方、セブン-イレブンでは価格よりも付加価値を重視し、健康志向が高く、勉強や仕事で忙しい若者をターゲットにした商品も販売しています。
20代
「(妻が)このサイダーがとてもおいしいと言っていて、これを目当てに買いに来ることが多い。特定のものを買いに来る機会は確かにいま増えた」
少子化で人口が減少する中、若者の心をつかむ商品をいかに打ち出せるかがカギとなります。
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