厚底靴やチビTシャツなど2000年代に流行したファッションが今、若い世代で人気となっています。「Y2K」といわれるこのファッション、ブームが再燃した背景の1つに新型コロナウイルスの影響も指摘されています。
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10日、東京・原宿には、おへそを見せるピタッとしたトップスや、ショートパンツなどを着る女性があちらこちらにいました。
10代
「おへそを出す感じとか、ワイドなこういうのとかが、令和っぽいけど古くさい感じがかわいい」
トップスは短く、パンツはわざと大きめをチョイス。足元は厚底スニーカーでした。
股上が浅いローライズパンツをはいた女性は、40代の母親が若い時に着ていた服のデザインが好きで、着るようになったといいます。
20代
「お母さん(40代)が着ているお下がりが多かったので。下もピタッとしていて、ちょっと古めの服がかわいいなと思って」
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実は今、こうした懐かしいファッションが若い世代で人気になっていて、「Y2Kファッション」と呼ばれています。Yearの「Y」と、2000をあらわす「2K」を組み合わせた言葉で、2000年代に流行したファッションを意味します。
原宿カルチャーを発信する雑誌、Zipperの2022年春号では、現代版にアレンジされたY2Kファッションを数多く掲載していました。Z世代が選ぶ今年のトレンド予想でもランクインした、今、最も注目されるファッションなんです。
2000年代といえば、ローライズパンツにへそだし。ピタッとしたキャミソールなどにミニスカを組み合わせたパワフルでエネルギッシュな肌見せファッションがブームになりました。
当時はパリス・ヒルトンさんや、“ブリちゃん”こと、ブリトニー・スピアーズさんの着こなしを真似した女性も多いはず!
今、売れているY2Kファッションとは?原宿のお店を訪ねました。
WEGO 1.3.5... 原宿竹下通り店 渡邉未来さん
「こちらがY2Kの(期間限定の)売り場になっています。こちらがオリジナル商品と、こっちが当時の古着になっています」(「Y2K POPUP STORE」11日まで)
厚底スニーカーに合わせたのは、女子高生を中心に大流行したルーズソックス。それに、“チビT”とキャミソールを重ね着したスタイル。
ストリート系ファッションをミックスし、アームウォーマーをアクセントにしたスタイルも…。
2000年代当時、日焼けをして街を歩いていた女性は…
来店客(30代)
「この色合い、『うわ~懐かしい』って、思わず見ちゃったんですけど。昔の“ガングロ”時代とか、すごく懐かしいなと思って見てた」
40代前後には懐かしく、若い世代には新しいY2Kファッション。
40代
「高校生とか大学生とか、ギャルのはしり時代。プリクラ、ルーズソックス」
40代
「うれしいかな。これがまた流行ってるんだって」
ただ、今は…。
40代
「(着ていたらお腹が)冷えちゃうよって言っちゃう」
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国内最大級のファッションの祭典、「東京ガールズコレクション」でも、“厚底”、“ミニスカ”といったY2Kファッションを身につけたモデルたちが多く登場しました。
ブランドプロデューサーに、大人になった“Y2K世代”が今、着こなすポイントを聞いてみました。
東京ガールズコレクション実行委員会・ブランドプロデューサー 金子紗織さん
「普段より少しタイトめなトップスを選ぶ、下はフレアパンツとか、それこそ厚底でスタイルアップするというのがいいのではないか」
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ブーム再燃の背景には、コロナ禍の影響があると、専門家は指摘します。
(若者文化に詳しい)芝浦工業大学 原田曜平教授
「コロナも2年続いてしまって底が見えてきた。景気が落ち込んで底が見えてくると、力強いファッションが流行る波が今までもあって」
コロナ禍だからこそ、「エネルギッシュな“Y2Kファッション”を求める気持ちがあるのでは」ということです。
(2022年5月10日放送「news every.」より)
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